飛行日誌の使い方

対象:飛行日誌画面(飛行記録・日常点検記録・点検整備記録)/ v1.0(2026-07-25)
最新の様式は必ず公式でご確認ください。 本ページおよびアプリの様式は、作成時点(2026年7月)の国土交通省の公開資料に基づく参考情報です。 様式・記載事項・保管の要件は改正されることがあります。提出や監査の前に、 国土交通省 航空局のページ で最新の内容をご確認ください。本アプリは記録作成を補助するもので、法令適合を保証するものではありません。
目次
  1. 初回設定(保存方法と機体の登録)
  2. 日々の記録の流れ
  3. 日常点検・整備記録の入れ方
  4. 自動では埋まらない項目
  5. 保存期間と、提出を求められたときの出し方
  6. よくあるつまずき

この画面でできること

無人航空機の飛行日誌(飛行記録・日常点検記録・点検整備記録)を機体ごとに作成・保管し、 必要なときに印刷・PDF保存・CSV書き出しで提出できる形にします。 国土交通省が定める様式1〜3の記載事項に沿った電磁的記録として作ることを想定しています。

押さえておきたい前提(取扱要領の記載の要旨)

事項要旨
備え方飛行日誌は無人航空機の機体ごとに備え、記載する
様式要領の様式1〜3、またはこれに相当する様式を使用する。必要事項を網羅していれば項目の追加は可
電磁的記録様式1〜3の記載内容を網羅することを前提に、電磁的な記録・保管を行うことができる
携行飛行させる場合は紙媒体または電磁的記録により常時携行し、確認事項が発生したときに参照・提示できる状態にしておく
記載・保管の継続無人航空機が登録されている間は記載・保管を継続する。所有者・使用者が変わるときは総飛行時間・点検整備記録を確実に引き渡す

飛行日誌の作成が求められるのは特定飛行を行う場合です。該当範囲の判断は公式資料でご確認ください。 なお、天候(風)の確認は航空法上の義務ではありません(義務とされているのは飛行前点検です)。 風の確認は安全上きわめて重要ですが、飛行日誌の必須記載項目としては扱っていません。

1. 初回設定

最初にやることは2つです。(1)保存方法を決める →(2)機体を登録する

1.1 保存方法を決める(ログインするかどうか)

未ログインログイン(会員)
保存先この端末のブラウザ内のみ端末内 + サーバーにも保管
端末を変えたとき記録は移りません同じアカウントで引き継げます
ブラウザのデータを消したとき記録も消えますサーバーから取り込み直せます
通信一切しません保存のたびに自動でサーバーへ送ります
ログインしてのご利用を推奨します。飛行日誌は公式記録です。端末内だけに置くと、 機種変更・ブラウザのデータ削除・端末の故障で記録を失います。

1.2 機体を登録する

画面上部の「機体を追加 / 編集」から登録します。飛行日誌は機体ごとに備えるため、機体の登録が最初の一歩です。 機体が未登録のときは、画面を開いた時点で機体フォームが開きます。

入力欄入れるもの補足
登録記号(必須)JU から始まる登録記号機体登録時に発行された記号。試験飛行は届出番号
種類例:回転翼航空機(マルチローター)様式の「種類」に相当
型式/型式認証書番号型式認証を受けた機体のみ該当しない機体は空欄で構いません
機体認証 区分/機体認証書番号第一種・第二種など機体認証を受けた機体のみ
設計製造者/製造番号メーカー名・シリアル番号同型機が複数あるときの区別に使います
記録開始時点の総飛行時間このアプリで記録を始める時点の製造後の総飛行時間下記のとおり最重要の項目です

「記録開始時点の総飛行時間」について(最も間違いが多い項目)

様式1には総飛行時間(製造後の累計)の欄があります。このアプリは 「記録開始時点の総飛行時間」+「アプリに記録した飛行時間の累計」で総飛行時間を自動計算します。

機体が複数あるとき

1.3 操縦者について

操縦者は機体側ではなく、飛行記録1件ごとに氏名を入力します(同じ機体を複数人で飛ばす運用に合わせています)。 技能証明書番号も飛行記録側の入力です。現バージョンでは操縦者マスタはありません。

2. 日々の記録の流れ

飛行前  →  ①日常点検を記録(様式2・飛行前確認)
飛行    →  (飛行)
飛行後  →  ②飛行記録を記録(様式1・1飛行ごと)
        →  ③日常点検を記録(様式2・飛行後確認)
不具合・整備をしたとき  →  ④点検整備を記録(様式3)

タブは「飛行記録(様式1)」「日常点検記録(様式2)」「点検整備記録(様式3)」の3つです。 記録は保存ボタンを押した時点で保存されます(下書きの自動保存はありません)。

2.1 飛行記録(様式1)の入れ方

1飛行=機体の電源ONから電源OFFまでを1件として記録します。

  1. 飛行年月日(必須)。開いた日が初期表示されます。後日入力するときは日付を直してください。
  2. 操縦者の氏名(必須)、技能証明書番号(保有者のみ)。
  3. 飛行目的を選び、飛行概要・経路に経由地などを書きます(例:○○川沿いを北上しインフラ点検)。
  4. 特定飛行の形態に該当するものをチェック(空港等周辺/150m以上/DID上空/夜間/目視外/人・物件から30m未満/催し場所上空/危険物輸送/物件投下)。
  5. 離陸場所・着陸場所。地名でも緯度経度でも構いません。「現在地」ボタンで現在位置の緯度経度が入ります(端末の位置情報の許可が必要)。
  6. 離陸時刻・着陸時刻(JST)を入れると飛行時間が自動計算されます。
  7. 飛行の安全に影響のあった事項があれば、内容と飛行前後の機体状況を記入します。
  8. 記事(不具合とその対応)は、不具合があったときだけ埋めます。
  9. 「記録を保存」で一覧に追加され、入力欄がクリアされます。
自動計算される項目
飛行時間=着陸時刻−離陸時刻(手修正可。形式は「時:分」。例 0:45)。 日をまたいだ飛行(着陸時刻が離陸時刻より小さい場合)は翌日として計算します。
総飛行時間=機体の「記録開始時点の総飛行時間」+その飛行までの累計。一覧と印刷に出ます(入力欄はありません)。

修正・削除は一覧の各行の「編集」「削除」から行います。公式記録のため、 訂正した理由が説明できるようにしておくことをおすすめします(安全に影響のあった事項欄や記事欄に経緯を残す等)。

2.2 他の画面から引き継げる項目

飛行判断・KYや風の画面から飛行日誌を開いたとき、URLのパラメータで一部が初期入力されます。

パラメータ入る場所
?reg=機体の登録記号(機体が未登録のときのみ)
?from=離陸場所
?date=飛行年月日

2.3 ログ取込による自動生成について

飛行ログ(DJI等)を読み込んで飛行記録を自動生成する機能は、現バージョンでは提供していません。 現在はすべて手入力です。開発中の機能であり、提供時期は別途ご案内します。

提供予定の考え方(将来仕様・変更の可能性があります):

3. 日常点検・整備記録の入れ方

3.1 日常点検記録(様式2)

飛行させる都度記録します。区分として「飛行前確認」「飛行後確認」を選べます。

  1. 点検区分(飛行前/飛行後)、実施年月日(必須)、実施者(必須)、実施場所を入れます。
  2. 点検9項目を正常/異常で選び、必要なら各項目の「備考」に所見を書きます。
    • 機体全般(機器の取り付け状態:ネジ、コネクタ、ケーブル等)
    • プロペラ(外観、損傷、ゆがみ)
    • フレーム(外観、損傷、ゆがみ)
    • 通信系統(機体と操縦装置の通信品質の健全性)
    • 推進系統(モーター又は発動機の健全性)
    • 電源系統(機体及び操縦装置の電源の健全性)
    • 自動制御系統(飛行制御装置の健全性)
    • 操縦装置(外観、スティックの健全性、スイッチの健全性)
    • バッテリー・燃料(バッテリーの充電状況、残燃料表示機能の健全性)
  3. 特記事項に、発見した不具合や飛行後点検の結果を書きます。
  4. 「点検を保存」で保存します。
正常/異常を選ばないまま保存できてしまいます(一覧では と表示されます)。 未選択は「点検していない」と読まれ得るため、全項目を選択してから保存してください。

3.2 点検整備記録(様式3)

定期点検・修理・改造・部品交換などを実施したときに記録します。

  1. 実施年月日(必須)。
  2. 総飛行時間:その整備を行った時点の総飛行時間を「時:分」で入れます。 画面上部の「製造後の総飛行時間」の表示をそのまま転記すると確実です。
  3. 実施者。
  4. 点検・修理・改造・整備の内容(交換した部品名を含めて具体的に)。
  5. 実施理由(定期点検/不具合対応など)、実施場所。
  6. 備考に、次回の点検整備の予定期限などを書いておくと運用しやすくなります。
  7. 「整備記録を保存」で保存します。

3.3 不具合が出たときの記録の流れ

日常点検で異常を発見
  → ①日常点検記録:該当項目を「異常」+備考に症状、特記事項に状況
  → ②飛行記録の「記事」欄:発生年月日・不具合事項(飛行中に起きた場合)
  → ③修理・部品交換をしたら 点検整備記録:内容・理由・実施者
  → ④飛行記録の「記事」欄:処置年月日・処置その他・確認者 を追記(編集で開いて追記)

4. 自動では埋まらない項目

現バージョンはほぼすべて手入力です。アプリが埋めてくれるのは次の3つだけです。

自動で入るもの内容
飛行時間離陸時刻・着陸時刻から自動計算(手修正可)
総飛行時間機体の記録開始時点の時間+飛行時間の累計(一覧・印刷に表示)
日付の初期値各フォームの日付欄に「今日」を初期表示(必要なら直す)

それ以外は、人が入れなければ空欄のまま記録されます。特に次の項目にご注意ください。

項目誰が・いつ入れるか空欄だと困ること
記録開始時点の総飛行時間(機体)機体登録時に1回総飛行時間が実機と合わなくなる(最も多い不整合)
技能証明書番号飛行記録ごと(保有者のみ)保有者が飛ばした記録として示せない
飛行目的飛行記録ごと様式の記載事項が欠ける
飛行概要・経路飛行記録ごと何をどこで飛ばしたか後から分からない
特定飛行の形態飛行記録ごと(該当時)特定飛行の実施が記録から読み取れない
離陸場所・着陸場所飛行記録ごと(「現在地」ボタンで座標入力可)場所が特定できない
離陸時刻・着陸時刻飛行記録ごと飛行時間・総飛行時間が計算されない
飛行の安全に影響のあった事項該当したときのみ事案があったのに記録がない状態になる
記事(不具合・処置・確認者)該当したときのみ不具合の処置の経緯が追えない
日常点検の9項目の正常/異常点検ごと(全項目)未選択は 表示。点検していないと読まれ得る
点検の実施者/整備の実施者記録ごと誰が確認したか示せない
整備の内容・理由・実施場所整備ごと何をしたか説明できない
整備時点の総飛行時間整備ごと(画面上部の表示を転記)整備の時期を時間で追えない
運用のコツ
飛行前に「日常点検(飛行前)」、着陸直後に「飛行記録」を入れてください。後回しにすると離着陸時刻が分からなくなり、 飛行時間・総飛行時間が埋まりません。現場では時刻だけでも先に入れて保存し、詳細は帰社後に「編集」で追記する方法が確実です。

5. 保存期間と、提出を求められたときの出し方

5.1 保存期間

取扱要領には、無人航空機が登録されている間は飛行日誌の記載・保管を継続する旨が定められています。 また、所有者・使用者が変わるときは、総飛行時間や点検整備記録を確実に引き渡すこととされています。 具体的な要件は、必ず公式資料の最新版でご確認ください。

このアプリでの扱い:

5.2 携行

要領では、飛行させる場合に紙媒体または電磁的記録により常時携行し、確認事項が発生したときに参照・提示できる状態に しておくこととされています。本アプリで作成した記録は電磁的記録に当たる想定ですが、 通信が不安定な場所では画面が開けないことがあります。次のいずれかを併用してください。

5.3 印刷・PDFで出す

  1. 出したい様式のタブを開く(開いているタブの一覧が印刷対象です)。
  2. 対象の機体を選ぶ(機体セレクタ)。
  3. 一覧の上にある「印刷 / PDF保存」を押します。
  4. ブラウザの印刷ダイアログで、紙に出す場合はプリンターを選択、PDFにする場合は出力先で「PDFに保存」を選択します。 横に長い表のため、用紙の向きを「横」にすると読みやすくなります。
  5. 印刷ではヘッダー・入力フォーム・操作ボタン・編集/削除ボタンは省かれ、一覧表だけが出ます。

3様式すべてを提出する場合は、タブを切り替えて3回出してください(1回で3様式まとめては出ません)。

5.4 CSVで出す(Excelで開く・別途保管する)

バックアップとしても有効です。月次などの区切りで3様式をCSVに出し、社内の共有フォルダに保管しておくと安全です。

5.5 端末を変えるとき・複数端末で使うとき

6. よくあるつまずき

症状原因と対処
記録が消えた未ログインでブラウザのデータを削除した/プライベートブラウズで使っていた。復元できません。ログインしてのサーバー保管に切り替えてください
総飛行時間が実機と合わない機体の「記録開始時点の総飛行時間」が未入力(0:00)。機体を編集して実際の累計を入れてください
飛行時間が空欄になる離陸・着陸時刻が未入力。または手入力の形式が違う(45 ではなく 0:45
「先に機体を追加してください」と出る機体が未登録。「機体を追加 / 編集」から登録してください
一覧に何も出ない別の機体を選んでいます。機体セレクタを確認してください
点検項目が になっている正常/異常を選ばずに保存した。「編集」で開いて選び直してください
「サーバーに保管できませんでした」と出た通信が不安定、またはログインが切れています。記録は端末内に残っています。通信のある場所で「サーバーに保管する」を押してください
印刷したら1様式しか出ない開いているタブの一覧のみが印刷対象です。タブを切り替えて必要な回数だけ印刷してください
機体を消したら記録も消えた仕様です(機体に紐づく記録も削除されます)。削除前にCSV/PDFで控えを取ってください
飛行日誌の画面へ戻る
飛行日誌 利用者向けマニュアル v1.0(2026-07-25)/ 参考:国土交通省 航空局「飛行計画の通報・飛行日誌の作成」、 無人航空機の飛行日誌の取扱要領(令和4年12月1日 制定)、 無人航空機の飛行日誌の取扱いに関するガイドライン(令和5年3月31日 制定)。 最新の様式・要件は必ず公式ページでご確認ください。